木造住宅は二酸化炭素の缶詰Column
最近の日本の木材使用量は年間約9千万m、うち国産材は2割以下です。
これは、日本に木がないからではありません。逆
に、今から30〜40年前、先人達が植林し、手入れを続けてきた林(人工林)が成熟してきているのです。
人工林は間伐を行いながら、成長増加分に見合った利用を行っていくのが本来の姿で、人工林を放置しておくと木が混み合い、地面に日が当たらない状態になって水が吸い込み難く地滑りが起き易くなります。
現在、県産材の供給量は16万m、成長量の1/10にも満たないのです。
伐った木で木造住宅を建てるとすれば、一軒当りの木材使用量は約30mですから、約27トン分の二酸化炭素の缶詰(吸収量)ができることになります。
国産材をたくさん使う、そのことが森林の保全と地球の温暖化防止につながります。
今「県産材を使おう」とする動きが活発になっているのは、こうした事情が背景にあることを知ってほしいと思います