「ひょうご木のすまい協議会」が生まれた理由Reason

ひょうご木のすまい協議会のスタート。

戦後、海外から安い木材が多く輸入されるようになり、日本国内の木材の自給率が下がってしまいました。
ここ兵庫も例外ではなく、そうした状況を打開しようと、兵庫県の林務課と協働して、木材の使い手である地域工務店として何かできないか?
として始めたのが、このひょうご木のすまい協議会のスタート。

森林と住宅。
縦割り組織の中では実現しない取組みですが、この兵庫の森をなんとかしたいという思いが、
組織の枠、官民の枠を越え合致した希有なグループです。

家は「買う」ものではなく「創る」もの。

地場工務店の家というと、お施主様の要望を何でも聞いてしまう「言いなり住宅」になりがちです。
しかし、わたくしどもの家づくりは兵庫県産の木材を使い、自然素材に特化し、きっちりとしたコンセプトのもと、
大手のハウスメーカーにはできない家づくりを目指しています。

家づくりの多くは既製品の部材を寄せ集めてつくられた家を「買う」のに対し、
われわれの家づくりはお客さまに合わせ、一軒一軒仕立てていく家づくり。
ある時、お客様がこんなことを話をされました。「この家に住むようになって、
今まで手間と思ったり、面倒と感じたことが、愉しく思えるようになった。」と。
木の家に住むと、気持ちも自然とおだやかになり、心にゆとりが生まれるんじゃないかと思います。

本物の木を使った家づくりは少し時間は掛かりますが住まう人と一緒になって「創る」家だからこそ、
ひと手間をかけることにも喜びが感じられるんだと思います。
そう考えると家は「買う」ものではなく、やはり「創る」ものなのです。

ひょうご木のすまい協議会がつくる住宅。

民家の特徴である大きな開口部と深い軒、そしてつながりの間取りが、充分な耐震強度を確保した上で実現された住宅で且つ、
間取りと架構の合一のなされたプラン・設計を行います。

使用する木材は地元・兵庫の県産木材にこだわり、環境共棲大国日本の古き良き地産地消の伝統に恥じない住宅とし、仕上げ材料についても、
木と草と土で民家を作ってきた古来からの大工の伝統に習い、できる限り自然素材や透湿性能のある素材を使用します。

さらに低い軒高、低い階高の実現、内障子、格子、スダレ、大きな開口部、深い軒、緑の庭など、感性の家づくり文化で培った和の要素を取り入れ、
庭木に関しても、ソヨゴ、コナラなど、地域の里山の植生にできうる限り合わせていき、街にも里にも緑を増やし、
自然豊かな原風景を取り戻した美しい街並みに資する設計をおこない、播磨、丹波、摂津、それぞれの街並みや里の風景に馴染むよう、
街に作るならば控えて、里につくるならば生えたように建てることを心掛けています。

  • ひょうご木のすまい協議会WEB住宅展示場ひょうご木のすまい協議会の家を360°ビューで見学しよう!
  • 地域材利活用建築デザインコンテスト in 兵庫兵庫県産木材の従来にはない工夫を凝らした作品を紹介します