家作りの進め方

家作りの進め方はすべて同じではありません。家を建てる土地の地質や地形によってかわってきます。だからこそ、ひょうご木のすまいは、地盤調査をしっかり調べたうえで、必要な補強工事を行い、下記のような手順で家をたてていきます。

建築場所が確定し、設計図も揃い「いよいよ待ちに待った着工!」…と言いたいところですが、ちょっと待って下さい。
ここで強く言いたいのが「決して費用を惜しまず、絶対に地盤調査を行ってください!」 なぜなら、こんな声を良く耳にします。「大手メーカーが最近、敷地分譲をしたから…」「今まで住んでいた、場所に建替えするから…」「この辺の土地は頑丈だと近隣の人が…」それが大きな間違いです。
いざ調査を行ってみると、同じ敷地でも右と左では強度も地層も全く違っていたり、表面は硬くてもその下に沈下層が潜んでいたりと言うのは、珍しい話ではありません。
上の写真はそんな、地盤の強度や地層、状態を調査しているところです。 調査箇所は1敷地に対して数箇所、調査し、その箇所ごとに測定されます。 調査後には、報告書が作成されます。
左の表はその一部です。丸く囲まれたグラフ状 になっている部分が地盤の強度となっています。
棒状のグラフがいくつも並んでいますが、下に行くにつれ、25cm間隔で地層の深さと強度を表示しています。
同じ測定位置でも、地層による強度のバラつきが一目でわかります。調査費用は一件あたり4万円前後です。これから一生の買い物をするのにあたり大切なことは、「デザイン・機能・好み・値段」はもちろんの事、「安心と安全」を同時に見直してください。

工事に着手するにあたり、「仮設工事」と言うのが行われます。 「仮設工事」とは、これから建築される敷地には、もちろん電気も排水管も存在しません。
そこで、工事用に仮に電気や水を引き込み、また、工事中の現場には危険が沢山潜んでいるので、容易に部外者が入れないように、敷地にバリケードを張り巡らし、着工に必要な環境と準備を整えることを言います。

次に、お施主様のご希望に合わせ「地鎮祭(ジチンサイ)」と言う、土地の霊を沈め、工事の安全と完成を祈る儀式を行います。
様式は「仏式」「神式」や、お施主様の信仰されている宗派にあわせ行われます。
写真の様子は「神式」です。
簡単に「仏式」との違いを説明しますと、「神式」は神社の神主さんが現地に訪れ、その土地のお清めを行い、「仏式」はお寺の住職さんが行います。
そして、お供え物や鎮め(シズメ)物を土地に埋め、工事が無事に進みますようにと、お祈りします。
この時期位に、「地縄張り」と言い図面をもとに実際に敷地に縄をはり建物の位置や、間取りを確認していきます。
慣れない図面だけで、打合せを進めると「こんなはずじゃなかったのに…」と言う事にもなり兼ねません!
必ず、着工前に行い、再度検討し最終の調整をした上で着手しましょう!

そして、ようやく工事が始まりました。 地盤調査の結果で強度不足や地盤沈下の可能性があるときは、地盤の補強工事を行います。
地盤補強には、大きく分けて「杭補強」と「表層改良」があります。
写真の様子は「杭工事」の一例です。
「DSP改良杭」と言い (乾式柱状改良杭)と言うのが本名です。
先程、紹介した「地縄」をもとに杭の打ち込み位置をマーキングし、図面との相違が無いかを確認して行きます。
DSP杭は、敷地の地盤にオーガーと言うドリルで柱状に穴を掘り、堀上げた土に特殊な硬化剤を混ぜ合わせ、その土を再度埋め戻し、締め固めて行く工法で、従来の杭工事とは違い、打撃音や近隣への悪影響が少なく、また排出土が出ない為コストの削減と、環境への配慮がなされた画期的な新工法のひとつです!
通常、長い年月を経てきた敷地の土を掘り上げると、土と土の間に空隙が生まれ約1.3倍程に膨れあがるのですが、埋め戻す際に、オーガーで押え付けながら杭を打設し、かつ最後に「突き固め」と言う、転圧(テンアツ)を行う為、打設前より土の層が密になり、掘削による地層の型崩れや、部分沈下の心配がなくなります。写真は、その杭が打設された後の写真です。

杭工事が終わり、所定の養生期間を置いて基礎工事が始まります
まず、予定の高さや形に敷地を掘って行きます。
次に「地業(ジギョウ)」と言い掘削を終えた敷地に栗石や砕石等で表面を均し、突き固めを行い、その上に「防湿シート」で全面を覆います。
こうする事で、土壌から建物への湿気の流入を防ぐ事が出来ます。
次に、「捨てコンクリート」を全面に流し、生コンクリートが乾くのを待ち、建物の正確な位置と間取りの線をひいて行きます。これを「墨出し(スミダシ)」と言います。
墨出しが済めば、鉄筋工事が始まります。
そして、忘れてはいけないのが、「配筋検査」!
確認検査機関と保障検査機関との2機関の厳しい目でチェックを受け決して、抜けや施工不良、ミスを見逃さず、お客様に安心していただける、基礎を提供できるよう、あえて自らに ムチを打っております。

配筋検査に合格し、初めて土間部分の生コンを打設します。
その後、立ち上がりと言われる部分の仮枠を組みます。
住宅金融公庫の標準施工基準によれば、立上り基礎の巾は12cmとされておりますが、当社では二回り程大きくした15cmを標準としております。
しかし建物が基礎にしっかりと固定されていなければ、せっかく頑丈に造った基礎も台無しです。
写真の中央左の背が低い方のアンカーは、基礎と建物を結び付ける為のアンカーです。
もう一方の背が高い方は、「ホールダウンアンカー」と言い地震時等の強い揺れの際に、柱等の構造体の浮き上がりや、抜け落ちを防ぐ為の金物です。
生コン車から、圧送ポンプを使用し、仮枠の中に生コンを流し込んでいきます。
流し込まれた生コンは、振動機で均し、余分な空気を抜き仮枠の隅の隅まで重鎮します。
そして、季節や温度に合わせ、所定の養生乾燥期間を置き、仮枠を外して、ようやく基礎工事が完了します。

さて、基礎のコンクリートが完全に乾いた頃現場に動きが見え始めました。
上棟建て方に先立って仮設足場が組み立てられます。
足場には、木屑やホコリが飛散るのをふせぐ、メッシュシートや防音シートが巻き付けられていますが、建物が建つ前に広げてしまうと、急な強風や突風で倒れる危険性があるので、ホコリが出る直前までたたんだ状態で置いておき、また、建物が建った後でも、台風の時等は、再度、折りたたみ突風に備えます。
「木の家」はほとんどが、化粧材の為、お天気との格闘は欠かせません。
上棟が近付くと「週間天気予報」とのにらめっこが続きます。いくら、予定と準備を進めていても、雨の危険性があれば、先送りします。
そうして、上棟日が確定すれば、「上棟建て方」の準備がはじまり、建物の形状や、敷地の条件に合わし、構造材が現場へと搬入されてきます。
そして、もしもの雨の場合に備え材料全てにシートをかけ、あとはいよいよ上棟を待つだけとなりました。

さて、待ちに待った「上棟建て方」です。まずは、先に土台敷きを行います。基礎と土台の間に基礎パッキンと言うものを挟み、土台を基礎から2cm程浮かす事により従来の床下換気口とは違い、床下にこもった湿気を建物の全周どこからでも換気が行えるようにし、あらかじめ基礎に埋め込んでおいたアンカーボルトでしっかりと固定していきます。
本格的に上棟建方が始まりました。まず、1階部分の柱を立てて行きます。構造材は主に土台は桧を標準とし、柱や梁等は国産の杉材を使用しています。
その他の樹種もお施主様の意向に合わせて各種取り揃えております。
「木の家」は柱、梁共ほぼ全てが化粧材です。傷が付く可能性がある場合や、重機で吊り上げた 際、帯の後が残る可能性がある時は、直接手で担ぎ揚げ、常に細心の注意を払い建て方作業を進めていきます。
2階の床梁が組み上がりました。木造の弱点とも言える、梁の継ぎ目や仕口部分は、用途に合わせた金物で補強していき、抜け落ちやズレを防止します。
次に2階部分の柱を立て、1階と同様に梁を架けていきます。

2階の梁が架け終われば、次に「母屋」と呼ばれる部分を組み上げます。
「母屋(モヤ)」とは、屋根を支える部分の躯体を指します。屋根の形はさまざまで、例を挙げれば「寄せ棟」・「切妻」・「片流れ」・「入母屋」等があります。
その母屋に「垂木(タルキ)」と呼ばれる部材を取付け、屋根を構成する工法や、写真のような登梁と呼ばれる部材で合掌造りのような構成のしかた等、実に様々です。
写真は、先程の登梁の上に「屋根パネル」を敷き込んでいる写真です。このパネルには、「垂木」と「通気層」と「断熱材」があらかじめ、仕込んであります。
「通気層」とは、「空気が流れる層」の事で、夏場等の強い日差しが、屋根に照付け2階の部屋温度が上昇しムっとする経験があるかと思いますが、1階に下りると、2階に比べ随分と涼しいのでは?
それは、1階と2階と言う空気層が存在するからです。その熱せられた空気を適切に換気する事により、室内の温度環境は随分と改善されます。
暖められた空気は、勝手に上へ上へと上昇する特性があります。しかし、換気を行う為には、換気する空気量と同じだけの給気量を必要とします。閉切った部屋でいくら換気扇を回しても意味がないのと同じです。
そこで、屋根パネルの一番低い所から、新鮮な空気が流入し、一番高い所まで、空気が流れるようにし、大気に放出する。こうする事で、熱気がこもると言う事は改善されます。
そして先程の屋根パネルの上に、防水紙を張り、雨対策を万全にします。

建て方が完了すれば、お施主様のご希望があれば、「上棟式」を執り行います。
記念に「棟木(ムナギ)」に一筆頂いたり「御幣(ゴヘイ)」と言うお飾りものを屋根の束に取り付け、手合わせをし工事の完成と安全を祈願します。
「棟木」とは、屋根の一番高い所に納める木材で、昔から縁起物として、あがめられて来ました。
最近では、あまり見る事も無くなりましたが、「棟納めの儀」や「モチまき」等の、特別な儀式も行われていました。
「御幣」とは、工事の安全と建物の堅固と長久を祈念し、また魔よけの意味もあり、日本では古くから伝えられています。
さらに御幣に「上棟札」と言うお札も添えるのですが、これには建築に関わる5人の神様が祀られています。
その他にお施主様と業者の顔合わせを行い写真のように、建物の角や主要な部分に、酒やお米、塩等を巻きお清めをします。

次は、屋根工事です。
屋根材も実に様々ですが、代表的な物を紹介させていただきます。 写真は「エアルーフ」と言う屋根材料です。基材に「FRC」が使用された新素材です。
「FRC」とは、セメントをベースに、高分子繊維と、樹脂軽量材に特殊なカーボンを配合し高圧プレスし、表面にフッ素コーティングを施した、「耐久性・軽量性・断熱性」に非常に優れた材料です。
また、屋根と瓦の間に空気層が産まれ、熱気の通気や、結露を防ぐ効果があります。
この写真は「ガルバニウム鋼板葺き」です。
従来の「ブリキ」と呼ばれる材料に比べ、アルミ成分を含む合金メッキ処理された材料で「耐候性・耐磨耗性・サビ」に強く、見た目のシャープさに得に定評がよく、近年建築材料では、多用されるようになりました。
屋根にこもった、熱気は棟に数箇所、換気口を取り付け、そこから熱気が排気放出されるようにしています。

その他にも、日本瓦や、洋瓦等意向に合わせ、ご提案させていただけます。

屋根工事とほぼ同時期に、構造躯体に「構造金物」と言う金物を各所に取り付けていきます。
その用途や、種類は紹介しきれ無い程の数があり、その場の条件や、構造計算に基づき選定して行きます。
(左上) ホールダウン金物
(左下) 柱等、緊結金物
(右列上段より)
・筋違い金物(スジカイ)
・かね折れ短冊金物
・平短冊金物
・かすがい
一般に「金物」と言う響きから、「固定し、固めて、動かなくする」と言う概念がありますが、ここで皆さんに知ってほしいのが、木造の家は「揺れて、動く!」と言う事。古くから「地震大国」と呼ばれている、我が国、日本は数々の大地震や群発地震に見舞われてきました。
そこで、いつしか木造の建築はわざと揺らし地震や強風から建物を守ると言う、知恵と技を身につけました。
写真はその知恵が詰まった金物で2枚のステンレス板の間に特殊な素材を挟みわざと動く様に形成されており、変形した後は、また元に戻るよう作られています。

次に「防蟻工事」です。一般には、「白蟻駆除」と呼ばれています。
新築の家には、もちろん白蟻はいませんが、白蟻が寄り付かないように、予防として防蟻工事を行います。
防蟻には、躯体(柱や土台)と土壌(土間部分)に行います。
近年、塗布する材料も人体に無害な乳液タイプや自然塗料や、炭を加工された物等が多く開発され、環境や人体への配慮が、なされる様になりました。
専門業者による、「防蟻工事」が済めば、「保証書」が発行されます。
しかし一度したから、一生大丈夫と言う訳ではありません。
定期的に、検査や処置は怠らないようにしましょう。
人間の体と同じ様に、日々の手入れと適切な処置が、寿命を長くする秘訣です。
少々、気持ちの悪い写真ではありますが、写真が、「白あり」です。
世界中には2300種類ものシロアリが存在していると言われています。日本には15種ほどのシロアリが確認されており、それらに効果のある薬剤等が開発されていますが、一連の地球温暖化による、生態系の変化で、「床下等にいるはずの白アリが、屋根裏にまで登って来てた!」「輸入材に付着していた!」など、思いもよらない所にまで潜んでいます。

以上のような金物の取り付けや、防蟻工事が完了すれば、基礎工事の「配筋検査」と同様に第三者機関を通し「躯体(クタイ)検査」を実施し、抜けや施工不良等の有無をチェックします。
主な検査項目は、先程紹介した「構造金物」の設置位置や施工の不具合、また、柱や梁の太さや釘の長さ、打ち付けた釘の本数、各材料の樹種や構造計算に基づいた、図面でその通り材料が入れられているか等、事細かに検査して行きます。
建築基準法の改定や、耐震偽造事件などで、検査の内容は、一昔前に比べ非常に厳しく、シビアになりました。
もちろん、それは私達「造り手」にとってかなりの負担となります。いくら声を大きくし「私達は、手抜き工事をしていません!」と叫んでも、それはただの遠吠えです。
全てを、公の場にさらし、どこの誰が見ても「大丈夫だ」と言う証明をしなければ全く意味の無い事なのです。
もちろん、この検査に合格しなければ次の工程に進む事はできません。
厳しくする事で、「出来る工務店」「出来ない工務店」の差はハッキリと見えて 来るでしょう。
家族の思いを一杯背負った家造りは、慣れない事や知らない事の連続だと思います「複雑な造り」「隠れて見えなくなる部分」を透明化する事で、消費者の方にとってより「安心」で「安全」な家造りが提供できるのでは無いでしょうか? 検査に合格すると、左の書類のような、「検査合格書」が発行されます。

検査に無事合格し、次の工程は「設備工事」が始まります。
設備とは、電気コンセントや照明、キッチントイレ、給・排水等の総称としています。
この写真は「システム配管」の様子です。良く目にする給水管は、2cm程の黒いパイプでL型や三又になった部材を繋ぎあわせ、キッチンやトイレ等の蛇口に接続されています。
このシステム配管の利点は、パイプ自体が自在に曲がり、各蛇口までL型の部材等を使わず配管出切る事から、漏水の危険が大幅に改善され、また配管自体に被覆が施されているので、凍害による破裂の被害が少なく、安定した水量供給を実現します。
写真は、電気設備の配線をしている所です。当り前の事ですが、照明やコンセントを付ける所に、電線を配線していかなければなりません。
コンセントや照明以外に、「配管工事」も同時に行われます。
写真の職人さんが手にしている、オレンジ色の管は、電話やテレビのアンテナを通す為の配管です。
一般に、コンセント等の配線は用途に応じて一本の線から数箇所のコンセントを取り付けていきます。
しかし、電子レンジとポットと炊飯ジャー等を同時に使い、ブレーカーが落ちてしまった事はないでしょうか?
ブレーカーには、一定以上の電気が流れると、過電圧による火災を防ぐ為、安全装置が働きブレーカーが落ちる様に造られています。家造りを始めるにあたり、特にキッチン回りの家電を把握し、事前によく相談する事は不可欠でしょう。

続いては、「外壁工事」です。
建物の意匠ともなる「顔」と言っても過言では無いのが、この外壁材
ただ意匠性を重視するだけでは無く、機能と快適さを同時に考慮する必要が あります。
近年、様々な工法が生まれ断熱性や防火性、遮熱性、耐久性の研究が進み沢山の材料が登場してきました。
左上の写真は外壁の下地ともなる「透湿・防水シート」の写真です。
万が一の雨水の浸入の際、直接建物に水が廻らないように施されます。
また、壁内にこもった湿気を屋外に排出する機能も兼ね備えています。
同質のシートに「遮熱効果」を付加えた、断熱遮熱シートもあり、室内環境は大幅に改善されます。
当社の標準施工とし、先程のシートの上に「通気胴縁(ツウキドウブチ)」を取り付け、屋根と同様、全面通気工法としております。
通気層を作り、壁内にこもる熱気を室内に伝わる前に大気に放出する事で、室内の夏場のムっとするような暑さや、湿気や・結露等に効果が現れます。
外壁材のバリエーション等は、「施工例」をご覧ください。

外壁工事と平行して、室内でも「断熱工事」が行われます。
写真は床下の断熱材です。素材はペットボトルを特殊リサイクル加工したもので、燃えにくく人体にも全く悪影響の無いものを使用しております。
「ペットボトルだけど燃えても本当に大丈夫なの?…」そんな声が聞こえてきそうですが、この断熱材の上にタバコの火を乗せても「自己消化性」を有し、燃え広がる事は無く、かつ万一焼却する際にも、ダイオキシン等の有毒ガスの発生が一切無い極めて安全な材料です。
建築の断熱材として使用される以外に、車のエンジンルームの吸音材としても使用されており、断熱以外に高い吸音性を併せ持ち、素材がポリエステル素材と言う事もあり従来のグラスウール断熱材の湿気によるへたりや劣化の、断熱性能の低下等の心配が少ない材料です。
当社の標準仕様では、この断熱材を使用していますが、その他「セルロースファイバー」や「ウールブレス」等の断熱材も使用しております。
写真は「セルロースファイバー」新聞紙等のリサイクル紙に特殊なホウ酸処理を施し、先程の断熱材と同様に、防燃性が有り、水に浮く程の撥水性を持ち「断熱・防音・調湿」に非常に優れた断熱材です。

断熱工事や、各設備工事の仕込みが済んだ頃、本格的に室内の「造作」が始まります。
「造作」とは、壁を作ったり、床板を貼ったりする工事を総称し主に、大工工事の仕上げ仕事を指します。
写真は、壁の下地工事の様子です。壁厚や、形状、用途に合わせ、次々と下地工事が進みます。
写真は、床の仕上げをしているところです。
「杉の床板」です。厚みは約2cm程あります。杉の特徴とし、足当りが優しく、また匂いも甘く持続性があります。
そして、なんと言っても温かみです。杉自体に「蓄熱効果」があり、暖房等の熱源を床板自身が蓄熱し、まるで床暖房を施しているような、自然な温かみがあり、足元からの冷えを解消します。
じゃ「夏場はどうなの…?」
杉は「蓄熱」以外に「給・調湿効果」を併せ持っており、室内の湿気を吸ってくれるので、驚くほど澄んだ空気環境を提供してくれます。
その調湿効果は、簡単な洗濯物なら室内に干していても、カラリと乾く程の効果があり、また「殺菌効果」では、ヒノキや松よりも高く、「子供の喘息(ゼンソク)が、落着いた!」等の声を耳にした事もあるほど、人に優しい材料です。

床板が貼られ、いよいよ「造作工事」も終盤に差し掛かってきました。壁や、天井の下地木材に「石膏(セッコウ)プラスターボード」と言うボードを、全面に張って行きます。
厚みは一般に9㎜から12㎜の物を使用します。 このボードには「耐火性」があり、いざと言う火災時に、炎の延焼を抑制する効果がある他、断熱や、防音効果もあり、一般に広く使用されています。
ボード貼りが、完成に近付いた頃に、キッチンの据付工事が始まります。キッチンに引き続き、棚や家具、カウンター等の取り付けも行われます。

「造作工事」が終われば、次は「内装」工事です。
内装工事はクロスや、室内の左官と言った、最後のお化粧です。
また、室内の造り付けカウンターや、鉄骨階段の塗装を行います。 次に石膏ボードの継ぎ目をパテ処理しクロスを貼っていきます。左上の写真はその様子です。
クロスを貼る、ノリは海藻成分から出来た、人体に全く無害な物を使用し、シックハウス等の原因を予防します。
クロスにも様々な種類があり、「しっくいクロス」「和紙・漆和紙」、「環境壁紙」等があります。

クロス以外に、珪藻土(ケイソウド)や、土壁・漆喰(シックイ)塗り等の左官仕上げも同時期に行います。
一言に「左官仕上げ」と言いましても、その材料や塗り方、模様等は実に様々です。
色を変えるのはもちろん、仕上げのパターンを少し変えるだけで、部屋の雰囲気は随分と変わるものです。
かつ、塗り壁は現場で塗り付けて行くので、工場生産品とは違い同じ模様は、どこを探しても二つとして在りません。
写真はその一部です。
一番下の色の濃い物は、「土」に接着材を混ぜ、塗り付けた物です。わざと、ヒビ割れさしたり、ワラを混ぜたりと、少し遊びを加えると表情はまるで別人の様になります。
写真は、大谷石(オオヤイシ)。
薪ストーブを設置する際の設置とし、施工しました。部屋の隅を石で飾る事により、重厚感が生まれ、一味違った雰囲気になります。

次は「最終仕上げ工事」。
あらかじめ、寸法を測り、作成された建具を、再度木のクセ等に削り合わせ、取付けて行きます。
「木の家」の柱や梁、枠材等は天然の無垢材を使用しております。
その為、無垢の証として、乾燥収縮や、わずかな変形が必ず生じます。
工場等で造られた、扉を持って来てただ取付けると言うのではなく、一枚一枚その場に合わせ、取付けて行くのです。
洗面器具や、便器、照明の住宅設備器機類を取り付け、完成まで、あと少しとなりました。
洗面ボールや、照明は意匠を飾る大切なアイテムの一つです。
使い勝手や見た感じで受ける印象はカタログで見るのと、随分変わるものです。
実際にショールームに足を運び確かめてみたり、サンプルを採り現場で合わしてみる事も大切です。

最後に「美装」と言う、建物の洗い工事がおこなわれます。
サッシや、床、ホコリ等を綺麗に洗い落とした後は、建物内部の柱・梁・床板・枠等にWAXをかけます。
写真は「密ロウWAX」です。このWAXは、ミツバチが分泌した密ロウと、荏胡麻(エゴマ)から抽出された胡麻油のみで作られています。
エゴマは、ダイエット以外にアレルギー等に有効な成分を含み、近年注目を浴びている植物の一つです。
また撥水性に富み、洗面所や台所等の水廻りに使用して頂いても、水が染込んだり、カビの原因にはなりません。
但し、通常のフロアーと同じ様に、半年に1度程度のWAXがけが、いつまでも、綺麗に見せるコツです。

そして、忘れてはいけないのが密かにブームになりつつある、「お施主様、自ら造る家具工事!」
お休みを利用し、当社倉庫でコツコツ造りあげた家具を設置してようやく、「家造り」は完成です。
歴代のお客様を見てきて思うのが、「何故か皆さん、手先が器用」職人顔負けの道具さばきで、立派な家具ばかりが、完成してきました。
ちょっとした歪みや、傷…
世界に一つしかない「MY家具」を完成した家に来た友人達に決まって自慢しちゃうようですヨ

私たちが木の家をかたちにいたします

兵庫の木で作る注文住宅は、私たちが作ります。また、兵庫県のバックアップをうけ「県産木造住宅10倍増作戦」で兵庫県産木造住宅・木の家をご提供。

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